液体窒素で治らないイボについて

液体窒素で治らないイボについて

イボは俗称で、本来は“尋常性疣贅(ゆうぜい)”という病名で、ウイルス感染症です。
老若男女問わず、体のあらゆる部位にできる病気です。
液体窒素療法以外に保険適用になっているよい治療法がありません。

液体窒素療法とは、液体窒素という約マイナス200℃のものを使い、イボを凍らせ、イボのウイルスに感染された細胞ごと破壊するという治療法です。
凍ったイボは徐々にカサブタになり、いつのまにかポロッと取れるのです。

しかし、手指・手掌・足底等のイボは液体窒素でなかなか取れにくいのです。
約マイナス200℃ですから、冷たいのを通り越して痛いです。
この痛みに耐えられず、継続できない方がいらっしゃいます。

そこで、私たちは、液体窒素ではなかなか取れないイボ、または、痛くて液体窒素を継続できない方の為に、液体窒素以外に三通りの方法でイボの治療をしております。

治療法

A)20%グルタールアルデヒド法

消毒薬の一種を用います(本来は、器具用の消毒薬です)。
消毒薬の持つ細胞蛋白変性作用を利用し、イボ感染細胞を破壊します。

使用には注意が必要です。
原則として、小児には使用しません。
人体への安全性は確認されておらず、塗布部位が将来的にどうなるか不明です。
塗ることによる痛みは基本的にありません。

手順

  1. 1日1回、毎日、綿棒等で塗布。
  2. ※ イボからはみ出さないように塗ってください。

  3. 2週間後に再診してください。変性し、茶色く硬くなったイボを削ります。
  4. ※ 削るのは痛くありません。
    ※ 出血しやすいタイプのイボには、この治療法は不向きです。

  5. 完全に取れるまで、1.2.のことを繰り返します。

注意点

  1. 喚起のよい部屋で塗布してください。
  2. 粘膜刺激があるので、においを嗅いだり、容器の中を覗いたりしないでください。
  3. イボ以外につかないようにしてください。皮膚が変色したりかぶれたりすることがあるので、付着したら直ちに水で洗い流してください。
  4. 小児の方の手に届かないところに保管してください。

副作用

かぶれ、目や鼻の刺激、頭痛等。

禁忌

アルデヒドに過敏症のある方。

B)スピール膏+ビタミンD3外用剤

イボはウイルスが感染・増殖し、角質が肥厚(角化)している病気です。
スピール膏は角質を軟らかくする薬です。ビタミンD3外用剤は角化治療薬です。

手順

  1. 1日1回、塗り薬を塗って、スピール膏を貼ってください。毎日繰り返します。
  2. ※ イボからはみ出さないようにしてください。

  3. 2週間後に再診してください。削ります。
  4. ※ 削るのは痛くありません。

  5. 完全に取れるまで、1.2.のことを繰り返します。

副作用

かぶれ、スピール膏でふやけた皮膚にイボが広がることがあります。

C)尖形コンジローマ治療薬(クリーム剤)

尖形コンジローマ治療薬には、尖形コンジローマのヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の増殖抑制作用と感染細胞障害作用があります。
イボもHPVの仲間の感染により生じますので、尖形コンジローマ治療薬をイボ治療に応用するのですが、尖形コンジローマとイボではHPVの種類が違い、尖形コンジローマ治療薬が必ずイボに効くとは限りません。

手順

  1. 適量(1袋は1回分で、残っても再使用しない)を1日1回、連日、就寝前に指で、クリームが見えなくなるまでやさしくすり込んで塗ってください。患部にラップを貼り、靴下を履いて固定してください。
  2. ※ 保険診療で行う尖形コンジローマの治療とは使い方が違います。
    ※ 使い方は、症状・経過によって、医師の判断で変更になることがあります。

  3. お薬を塗った後、必ず手指を石鹸を用い、水または温水で洗ってください。
  4. 塗ってから6〜10時間後に、必ず石鹸を用い、患部を水または温水で洗い流してください。

副作用

投与部位の紅斑・びらん・疼痛・刺激感など、発熱・インフルエンザ様症状など

禁忌

眼周囲や口唇周囲やその他医師が不適切と判断する部位には使用できません。


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